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「90年代 ロック」というキーワードでぼくの脳内を検索したとき、真っ先にヒットするのが Primal Scream 「Screamadelica」と The Flaming Lips 「The Soft Bulletin」で、これはもう何年も前から不動の2トップとして、ぼくの中に屹然と聳立している。91年に「Screamadelica」が緩やかに幕を切り、99年に「The Soft Bulletin」が柔らかく引いた90年代・・・そう括れるだけで、この10年間は、少なくともぼくにとって、わりと大きな意味になる。
The Flaming Lips/Soft Bulletin
この2枚のアルバムを、きっとぼくはこの先ずっと聴きつづけることになるんだろう。明日にだって聴きたくなるかもしれない。というか、こんなふうに書いていたら今すぐにも聴きたくてうずうずする。じゃあ「Screamadelica」を聴く。CD をセットする。「Movin' On Up」の、静かにイントロが流れだして、広がる。そして溶けるようにその音に身を沈めながら、ぼくは思う、
I was lost, now I'm found
I believe in you, I've got no bounds
の「I believe in you」の部分が「あびる優〜」に聞こえてしょうがないんだけど、これ送ったら手拭いくらいもらえねーかなー・・・?
なお、ここに於いて「同じこと思ってる奴が何人もいる可能性」「その中の誰かが実行し、すでにオン・エアされてる可能性」「ていうかあびる優という芸名が実際 I believe in you に由来してたりする可能性」の全てをぼくは切り捨てる。よって可能性は現実に接続しない。ぼくは世界を捨象する。
閉じた窓の内側でぼくは、イズミカワソラの「はがねマシーン」にリズムを合わせ、ひとり踊る。はがねマッシーン!