一富士二猿三林檎

 というのに、ぼくの2007年を表すとしたらなるかなあ、具体的には

1. やっぱり今年もFuji Rock楽しかったね
2. 年間通してThe Cornelius Groupばっか見てた気がする
3. iPod革命的すぎ

 の3本です。


■1. Fuji Rock
 については http://d.hatena.ne.jp/amn/20070808#p1 にだいたい書きました。自分で言うのもなんですが、あまりにも感動的なエントリーのため、言語の壁を軽々と越え、たくさんの外人さんからいっぱいコメントを頂いております。ああ、やっぱり音楽に国境はないんだなあ・・・としみじみ感じ入ってしまいますね。AUBREY、CALVIN、ASHLYN、ANDREW、PEANUT、ELIJAH、PUMPKIN、ARIANA、DAMIEN、BANDIT、SAMANTHA、SPENCER、BROOKE、HANNAH、DUNCAN、SIERRA、GARFIELD、SCARLETT・・・みんな今年の苗場で出会った、音楽大好きで気の良い連中ばかりです。サンキューお前ら、来年も苗場食堂で乾杯しようぜ! あと死ね!

 改めて、中でもやはり2日め夜のDeerhoof@苗場食堂はFuji Rockのみならず2007年、年間を通して文句なしにベスト・ライブです。もうほんと最高だった。忘れられない。昨日挙げた「Friend Opportunity」と「Live And Goodies」も合わせて一富士二鹿、でもいいくらいDeerhoofづくしの1年でしたが、猿も外せないので鹿は富士の中に込みで。ついでに言うと2007年my best youtubeが↓これ

http://youtube.com/watch?v=u85HF5shask

 苗場食堂の強烈すぎた残像を追い求め、8月の時点でyoutube内にあったDeerhoof動画の、おそらくほぼ全てを見倒したうえで、俺の考えるDeerhoofの魅力を限りなく濃密に凝縮し、かつわかりやすく伝えれるだろう動画がこれです。

 曲は「Flower」〜「Panda, Panda, Panda」という最もキャッチーでライブでも定番のメドレー、もちろん最高にcuteなサトミさんのフラワーダンスもばっちり収録、そして何よりカメラがGregさんの目の前なので彼の鬼ドラム(&時々素敵スマイル)を存分に堪能できる逸品です。45秒らへんでストロボ焚かれて、稲妻をバックに激連打するGregさんとかかっこよすぎて鼻血30リットルですよ。雷神降臨してるだろこれ。ライブの臨場感もたっぷりで、「Panda」の後半が切れてて惜しいけど全然問題になんないくらい。「3分半でわかるDeerhoof入門」的にも最適かと思いますので、ぜひ。

 ちなみに「No Greg, No Life. モア雷神」なガチの方(?)向けには http://youtube.com/watch?v=CEYSeygs97Q がオススメです。


■2. The Cornelius Group
 は、本当に数えきれないくらい見ました。

(06.11 新曲披露演@Tower Records渋谷)
(06.12 OOIOOXORNELIUSALTZBREAKfAST@UNIT)
07.01 Euphorium vol.1@UNIT
07.04 Sensuous Synchronized Show@AX
07.08 LIQUIDROOM 3rd ANNIVERSARY w/ゆらゆら帝国
07.09 Crosspoint@UNIT
07.10 朝霧JAM
07.10 @LIQUIDROOM w/PLASTICS
(08.03 Ultimate Sensuous Synchronized Show)

 ・・・全然数えきれちゃいましたね。6回です。とはいえ06年末の2回と、3月のツアー・ファイナルも行くのでまだつづいてる感もあって、1年を通して常に「次コーネリアスいつかなー」て思ってたような。

 そのうちどれがいちばん良かったとかは選びづらいです。何回か感想も書いたんですけど、ほんと見るごとに良くなっていくので「1回のライブとしての面白さ」のみならず「グループの成長をいっしょに体感してる感」みたいのも大きくて、全部がひとつながりで「2007年のCorneliusを見た」ような感覚です。大雑把に言うと初期の披露演→OXAf→Euphorium→AXらへんは特に顕著で、AXでひとまずShowとしての完成を見た後、さらに(この間ワールド・ツアーもあって)安定期に入った8〜10月でより磨きをかけていった、という印象。

 大半がUNITかLIQUIDROOMですが、他にタワー渋谷B1のような極小の会場から朝霧JAMのメイン・ステージまで、またUNIT/LIQUIDROOMでも最前列でかぶりついたり後方からステージ全体&スクリーンを見渡したり、いろんな大きさや位置や角度で見ていくことができたのは、とても面白かったし贅沢な体験だったと思う。「Ultimate」と名を冠したツアー・ファイナルでどれだけのものが見れるか楽しみです。3月にはライブDVDとPV集も!


■3. iPod

 林檎マジすげえ。聴き方がらっと変わったよねやっぱり。ぼんやりとそう感じてたのを、前回のエントリー書いてる中ではっきり自覚したんですけど、1年を振り返ろうとしたときに「今年はこれだなあ」ってパッと出てくるのがアルバムより、シングルとか「アルバムの中の、特にこの曲」ていうのがすごい多い。

 ・・・なんていうのは俺より何100年も早く林檎の走狗へ成り果てたお前らの皆さんのほうがとっくに理解していたことでしょうし、良し悪しつけれる問題でもないだろうけど、単純に「あーやっぱ変わりますね」と。さんざん抵抗してたわりにあっさり転ぶもんだな俺、と。林檎最高、と。甘いもん大好きなくせに林檎食えないとか意味わかんねーよ、と。「あれは梨だと思い込んでる」とか無理ありすぎだろ、と。


 ただまあ俺に言わしてもらえば林檎の何が革命かって「かるくてらくちん!」とか「リスニング・スタイルへんしつ!」とかそんなのオマケ程度でしかなくて、最大の革命は「CDもちあるかないでいい→なくさないですむ→べんり!!!」てことですけどね。林檎マジGJ。

 でも家の中で結局なくすけどね→ふしぎ!!!