Jun Miyake / Lost Honeymoon

from al. 『Glam Exotica!』 99


 またもや「どんくらいぶりだよ」っつー話ですが、久しぶりにこのカテゴリーを使います。

 サイド・バー(→)に表示している「今日の私的チャート」を少しでも補完すべく、中から1曲を選び簡単に紹介していこう。と始めた [pick up] ですが、いざ書きだすと毎回「簡単に」で済まず、どうしても時間と体力を使いすぎてしまう難ゆえ等閑になっていました・・・ので改めて原点へ立ち返り、あくまで「数行程度で良いや」という気楽なスタンスで今後なるべく多用していこうと思います(ちゃんとした長いのは長いので、こないだのハイロウズみたく時々忘れた頃に書きますが)・・・以上、前置き終り。


 ということで今日は三宅純さんの「Lost Honeymoon」を。

 三宅純、という名前に聞き覚えがない方はファン・サイト(http://www.penginya.com/loveyoujm/index.html)を参照していただくとして、ぼくは彼の作品はどれも(といっても全部に通じているわけじゃないですけど)好きですが、中でも99〜00年リリースされた「三部作」への思い入れが特に強いです。

 それぞれ「エキゾチカ」「エロティカ」「イノセント」をコンセプトとし、そのままアルバム・タイトルにも表されている「Glam Exotica!」「Mondo Erotica!」「Innocent Bossa In The Mirror」という3枚のアルバムを、ごく大雑把かつ主観的に言えば「Mondo Erotica!」を聴くとドキドキする。「Innocent Bossa In The Mirror」はワクワクする。「Glam Exotica!」はゾクゾクする・・・といった感じ(なぜリリース順でなくこの順番で書いたか。というと、ぼくが3枚をこの流れでいつも通して聴くからです)


 3つの要素は、3作を通じて随所に散りばめられているので(例えば「Mondo Erotica!」の中にも勿論ワクワクやゾクゾクがある、という意味)あくまで象徴的なイメージの話ですけど、で「Glam Exotica!」に含まれるゾクゾク成分を1曲、3分55秒に凝縮してみせたような・・それが「Lost Honeymoon」だと思います。そして(この3作は本当にどれも素晴らしいので、興味のある方は是非3枚とも聴いてほしいですが)トータル32曲の中で、ぼくの最も好きな曲です。

 不気味かつ官能的に鳴るクラリネットの音色を、聴くたびにゾクゾクして何かを無性に掻き立てられる感覚がする。その「何か」とは、うまく表現できないけど、なんとなく「自然」とか「野生」とか、そういった類いのものだと思う。それは多分に、ぼくがこの曲を聴いて「木の覆い茂る森の中の、夜の不気味な暗闇の、恐怖を払いのけるように煌々と灯された篝り火」といったイメージを強烈に想起されるのと関係していますが。


 おっと早くも前置きに記したスタンスを覆しかけてる・・・明日以降はもっと良い意味で適当に書きたいです。とはいえ多分「悪い意味で」適当になっちゃう(か、或いはまた等閑化する・笑)と思うんですけど、ひとまず今日はおしまい。