本年は「月面」をご愛顧くださり、どうもありがとうございました。

 愛顧してねー奴もとりあえずありがとう言われとけ。悪い気しねーだろ別に・・・え? する? するんですか。あーそうすかすんません。真心の込もってない謝罪を一応しとくんで1つ。


 「月面」やったおかげで多くの人と知り合えたり、会って話せたり、会わなくてもオンラインで楽しくやれたり、お酒を飲んだり・・・いろいろあって楽しかったです。

 今年いちばん印象深かったのは、ある方に「で。結局『月面』は何サイトなんですか?」と訊かれ即答できなかった、どころか未だにぼく自身よくわかんないことです。すいません(真心を込めた謝罪)


 年末になると、毎年なぜか決まってビートルズを聴きたくなります。あと「ペット・サウンズ」も。

 「ペット・サウンズ」は普段もまぁちょくちょく聴くけど、ビートルズはそうでもなくて、けどなぜか年末音楽としてぼくの中で欠かせません。なんでしょうね。そういう不思議な磁場が年末にはあるらしい。


 でもそれはあくまで「年末」音楽で、今年の「年越し」音楽は Boycott Rhythm Machine (http://vinylsoyuz.weblogs.jp/) に特典で付いてきた渋さ知らズのライヴ音源になると思います。この2曲、48分18秒がきっと今年を締め括るのに相応しいと思う。いろんな部分で、いろんな今年の断片がオーバーラップする。ゆっくりと、雄大に、力強く、1年が閉じて、また次の年へエネルギーを流し込んでいくイメージ。

 なんだかんだでやっぱり今年もぼくん中には Fuji Rock っていう太陽が中心にどーんとでっかくあって、それ以外の夏フェスやらライヴは惑星、で、その1つ1つをそれぞれの思い出が衛星みたくぐるぐる回ってて、あと1年間でいっぱい聴いた音楽や出会えた名盤の、1つ1つが夜空に輝く星のような。狂おしいほど大好きなのが1等星、その次くらいが2等星・・・みたくね。そして月面でぼくは太陽の光を浴び、照らし返し、きっとまた来年も同じふうに。


 音楽以外にも勿論いろいろな出来事があって、そういういろいろを振り返ると今、思い浮かぶのはどれも楽しい記憶ばかりで、というかそんときは苦しかったり辛かったのも絶対あるはずなんだけれども「まぁけど今んなっては楽しかったよね」ってなるから結局、全部が全部、恋しかったり懐かしいわけでまったく脳ミソってのは都合良くできてるもんだなぁ。と思う。


 楽しかったです2004年。

 1週間後くらいんなったら「ほんと去年はひどかった」とかやさぐれるかもしれないけど、まぁ、それはそれ。少なくとも今「楽しかった」と思えてる気持ちは嘘じゃないので、それってわりと幸せなことのような気もするし、或いは、年末の磁場に流されてるだけの一時的な錯覚かもしれないけれど、だとしても幸せな錯覚なんでありがたく受け入れときゃ良いんじゃないすかね。


 というわけで遊んでくれた皆さんどうもありがとう。来年もよろしくお願いします。