4. よく抱く、もしくは思い入れのある殺意

 例えばぼくが日記サイトを運営していて、できる限り毎日の更新を心がけている。勿論、人間ですから波やムラといったものはありますし、実際には必ずしも毎日できないかもしれない。それは誰にでも起こりうることですよね。とはいえ、やはり自分からやろうと思い立って始めたサイトである以上、運営者には一種の誇りや自負があるはずです。そういった熱意やエネルギーといったものは、なかなか簡単に消えたり低下したり本来しないんですよ。一見そうは見えなくても、内心はいつだって更新に意欲を燃やしていると思うんです。思うというより、信じている、といったほうが近いかもしれない。

 そういったポジティヴなスタンスなり力学を、安易に、かつ頭ごなしに否定されたとしたら、その怒りが秒速で殺意へ昇華されるのも必然と捉えて然るべきではないでしょうか。かく云うぼくも実は個人サイトを運営してまして、確かに先述した例のように時々、更新を滞らせたりすることもあります。けれどもそれは決して惰性や怠慢でなく、やむを得ぬ事情で、身を削る思いで泣く泣くストップを掛けているわけです。たった1日休むだけで、自分の中の、いわゆる核の部分を抉られるような、強烈な欠落感に苛まれることもしばしばです。夢にまで見ますし。そういうパーソナルな領域へ土足で踏み込まれると(http://d.hatena.ne.jp/foreplay/20050827/p2)否が応にも沸いてきますよね、何かこう、ドス黒い蒸気みたいのが。それがまぁ今回の動機かな。