「最初の頃は良かったですよね。新鮮だったし、ほんと楽しくてしょうがなかった。他愛ない話でバカみたいに盛り上がったりさ。いい時代でした・・・なんて、ちょっと大袈裟に過ぎるかもしれませんけれど。

 最近はやっぱりねえ、さすがに重いっていうか。ぼくが何言っても全然聞き入れてくれないですし。正直イラッとしますよ。好きでやってるはずなのに、気づいたら苦痛に感じてたりして。いつのまにか、やるのが義務みたくなってしまっているんですよね。ほんともう毎日、重くて重くて。ここだけの話、そろそろ別のに乗り換えようかと思っています。


 そりゃあやっぱり愛着はありますよ。後ろめたさがないわけじゃない。なんていうかな・・・ええと、ちょっと照れくさいんですけれど、どうもぼくって小動物系に弱いんですよね。向こうは明らかに猫かぶってるんです。それくらいわかるじゃないですか。例えば何かトラブルが起こりますよね、で、どう考えてもぼくに非はないと。そういうときも、向こうは本心きっと反省なんて全然してませんよ。わかってはいるんですけど、でもあの可愛い猫顔で「ごめんね」とかって言われると・・・どうも本気で怒れなくってね。甘いですかねえ。重くなりだしてからは顔を見るだけでクソッて毒づいたりもしてたんだけど、でもやっぱりね、まじまじとこう見つめると・・・ほんと悔しいんですけど、やっぱり可愛いくってねえ。結局ぼくが折れてしまうんです。

 で、結局やっちゃうんだよな。ははは、陳腐ですよねえ、ほんと。だってやるの好きなんだもん。こればっかりは仕方ない。みんなだって同じじゃないですか?


 人とつながるのってすごいことだと思うんですよ。昨日まで見ず知らずだった人と、今日には通じ合えたりする。すごく魅力的ですよね。少し生々しい話になるけど、一晩ぶっつづけで盛り上がったりするじゃないですか。そうすると、その最中に時々ね、心が1つになれたみたく思える瞬間てあるんですよ。何度も。あの感覚はやっぱり他ではなかなか経験できませんよね。

 ひとりでやってたって面白くもなんともないでしょう。まあ、それだって多少の憂さ晴らしにはなるでしょうけど、やっぱり相手がいてこそ、と思います。そこはもう厳然として別物ですね。


 みんなでやるのも楽しいんです。あれ、経験ないですか? じゃあ今度お誘いしますよ、どうぞ参加してみてください。きっとハマれますから。いやいや、恥ずかしいのなんて最初だけですって。最初はみんなそう言うんです。でも慣れちゃえば全然どってことないですよ。あんまり慣れすぎてしまうと、逆に2人っきりを物足りなく感じるようにすらなっちゃって・・・それはそれでどうかって話もありますが。モノは試しってことで、ね。大丈夫ですって、あんまり変なのにさえ手を出さなければ全然ほんと問題ないから。だって別に悪いことしてるわけじゃあないでしょう?


 うーん・・・まあ、そうですね、確かにそういう人もいないわけじゃないですけど。一見さんお断りっていうか。普段から仲良くしてる相手にしか見せたがらないような、おカタいコも実際います。よく言えば古風ってことなのかな・・・でもこういうのに参加してる時点で、ねえ? こういう集まりじたいを知らないフツーのコのほうが、やっぱり圧倒的に多いわけだし、古風ってのとは違うか。何もそんなアングラなもんでも実際ないと思うんだけど。

 とはいってもね、そういうおカタいコも大抵は単なるポーズだったりしますからね。本気でガード固いんじゃないです。思いきってお願いしてみれば、わりとあっさり開いてくれるし。や、ほんとほんと。だから気になるコとかいたんならね、うじうじ悩んでないでダメモトで声かけちゃえばいいんですよ。だいたいオッケーしてくれるから。あ、気づいたら入ってるみたいな。そんなもんですって。楽勝楽勝。


 あー、ほら、ちょっと参加してみたいって気に今もうなってきてるでしょう? 顔に書いてあるもん。いやいや、そんな恥ずかしがんなくていいから。人間ね、素直がいちばんですよ。やりたいと思って自然じゃないですか。隠す必要がどこにあるんです? ぐだぐだ思い悩んで踏み止まるより、とりあえず動く。したいようにすればいいんです。たったそれだけで案外、人生変わってくるかもしれませんよ。


 え? いやだなあ、 Twitter の話に決まっているじゃないですか」