moodman × 瀧見憲司 @南青山mandara


 moodman「Sessions vol.1」がすごい好きで、出てしばらくずいぶん聴き倒したもんですが、その続編「vol.2」を担当するは「ミスター・クルーエル」瀧見憲司。でもってこれがやばい。今度のもむちゃくちゃ良い。


 ぼくは今・現在進行形でずっとクラブから遠ざかってますけど、それって要は飽きで。ライヴにしろ音源にしろ、いわゆる「クラブ・ミュージック」なり「DJミックス」ってのに一切魅力を感じない。感じれない。いや「一切」は言い過ぎかも。けどまぁとにかく最近全然ピンと来ないし刺激もされない。で、そんな無風地帯に突如投下された久々の大型爆弾が、この「vol.2」なんですけど。

 そのプレ・レコ発ってことでなんと。共演にmoodmanを迎えての豪華1、2、フィニッシュ。いやうまくない。それはわかってる。とにかくそのカップリングってんでこりゃ行かねば。と出向いてきました。


 で。のっけから文句垂れんのもあれですが。非常に残念っつーか遺憾っつーか「遺憾」って字面とか記者会見での使われ方とかで長い間「許しがたいほどムカつく」みたいな意味と思い込んでたけどどうやら違うらしいですねっつーかまぁ要はその間違った意味なんですけど。許せないことにmandaraのターンテーブルがメンテ不十分で。片方のが滑るのかガタついてんのか、とにかく激しく音飛んじゃってて。2人ともすげぇやりづらそうで見てて忍びなかった。

 その悪条件に苦しみながらもガシッとプレイ決めて躍らせてくれた両氏ともさすがプロフェッショナル。と思うけど、いや。それにしても瀧見さんのスタイルほんとヤバイくらいヤバイ。そりゃもう日本語破綻するくらいヤバイ(言い訳)。これぞ! って感じ。むちゃくちゃロック。てゆーのは選曲にロックとかニュー・ウェイヴの配合率が実際高いのもそうなんだけど、それ以上になんつーかな。突破感っつーか。うまく言葉出ないのが歯痒いんだけど、とにかくそのグルーヴたるやもう「ロック」としか言えない感じで。うわぁ全然伝わんない形容でほんと申し訳ないけど。


 なんつーかさ。ぼくが個人的にここ最近「あんまし良い音楽に出会えてねぇな」的気分のせいで過剰にそう思えちゃう部分もあるかもしんないけど、けどたぶんそれ差し引いても今クラブ・シーンって明らかに閉塞してるじゃないですか。平べったいっつーか。予定調和な音しか鳴ってなくて全然刺激も魅力もない。そういう状況を瀧見さんの今度のとかが例えば起爆剤んなって、一発どかんと風穴開けてくれないかなぁ。と願って止まない今日この頃。