freax @ go go (3ばん)


 記念かつ忌避すべきぼくの25歳の誕生日にヘア・スタイリスティクスの最初のアルバムが発売される(予定の)わけだが、中原昌也といえば2000年の初頭くらいのエレキング宇川直宏と対談して「全ては資本主義に対する闘争なんだよ!」って息巻いているのをみたときうわぁこの人かっけぇー! とぼくは思ったものでしたよ。文脈的にはどう読んでも宇川直宏のが冷静だし客観的だし理に適ったこと言ってたふうに思うけど、この世のありとあらゆるものに対して近親憎悪を含む憎悪をとにかくブチ撒けずにいれないような中原昌也のハジケ具合に当時20歳のぼくはうぉー俺もなんか闘争しなきゃ。とか見当外れな感応したりしてたんだけど、それがちょうど1年次の成績表を見に帰省する車内の出来事で、んで帰ってみたら成績表の右端にさも当然のごとく静かに「原級」って書かれてて闘争初戦はひどい惨敗に終ったんだっけ。うん、資本主義って手強いなぁ。とぼくは思った。


 俺の言っとることわかる? この意味わかる? ・・・誰にわかってほしいわけでもないんだけどね。