Wounded-kite At :25

amn2004-06-18



 案の定、風邪をひきかけてる。

 「案」の中身は詳述を避けるが、とにかく「やべ。これちょっ、やべ・・・」的な危機感がここ数日確かにあって、しかし休む間もなく動き回っていたせいでとうとう本格化の兆し。明日は曽我部恵一さんのライヴ(http://www.jasrac.or.jp/culture/schedule/2004/0619.html)なので、意地でも今夜中に喉内の全エヘン虫を撲殺・殲滅せねばならない。


 夕刻、近所の薬局へ。「これね。味が最悪で飲むの物凄くキツいけど、そのぶん効くよ」と店長に勧められた漢方の顆粒を、藁に縋る思いで購入。「大丈夫っすよ。ぼく正露丸とか全然飲むの苦じゃない人なんで」と言うと、彼が「うん・・・まぁ正露丸の比じゃないマズさだけどね。飲めるなら効くから試してみて」と苦笑するので少し不安になる。


 で。その言葉に嘘はなかった。「どんだけ苦いったって一瞬、我慢してぐっと流し込むだけじゃん」と高を括っていた自分を悔いる。なんだこの強烈なマズさは。良薬口に苦しっつったってお前、限度ってもんがあるだろう・・・吐き戻さず飲みきっただけでも己の健闘を称えたい。


 とにかくぼくは人事を尽くした。あとはさっさと蒲団に潜り、おとなしく寝て天命を待てば良いのだが、なんとも酷なタイミングで口火を切った藤沢さん(id:lastpophigh)の連続更新(http://d.hatena.ne.jp/lastpophigh/20040618#p1)がどうにも気になって、さっきからずっと机の前を動けずにいる。

 藤沢さんの文章はいつ読んでもなんだか不思議な温度がする。それがぼくにはすごく心地良い。緩やかで柔らかいけど、脆くない。そしてほんの少しだけ、どこか捩れてるような感覚。うまく言えないけど・・・まぁとにかく読んでみると良いと思います。


 ちなみにぼくの提示した「舗装道路」は、まぁそのまま pavement の意味で、まさに今聴いてますっていう安直な理由で出したお題ですけど、ぼくは昔から体調を崩すたび毎回 pavement を聴きます。風邪の処方に、パブロンと「Slanted&Enchanted」・・・いつ頃からか覚えてないけど、もうずいぶん長いことそういえばそうなっている。

 薬を飲んで蒲団へ入り、ぼーっとする頭の、片隅で「Summer Babe」のイントロが鳴りだすと、それだけで少し気分が楽になる。