珠惑のホリデイ、サマー・ビーチ

amn2004-08-09



 Summer Sonic 04 にて、ビーチ・ステージが無料開放されたのは以前お知らせした通り(→ id:amn:20040717#p2)


 で、7日。現地でショウジくん(id:maikuhama)と落ち合い、浜辺でゆったりクラムボンを楽し・・・む予定が、彼が寝坊し「間に合いそうにないし疲れてるんで諦めます」とのメールが届き急遽、中止。まぁ仕方ないよね。ちなみにそれ届いたの12時過ぎくらいだったんだけど、サマソニ行く気満点で当然その頃には会場入り&スタンバってておかしくないぼくが、まさかそのメールの着信音で起きて「あれ? てゆーかもう12時? え?」って戸惑ったりとか勿論するはずないってゆーかありえないので、うん、だからショウジくんが悪いと思います全部。ショウジくんのせいでぼくは浜辺でクラムボンが素敵な音を鳴らしている頃、家でラーゼフォンのサントラ聴いたりとかしてました。早起きって大事ですよね。


 まさか8日も、すでに2日めの開演してるくらいにやっと起きたなんて口が裂けても言えないっつーかおおもりさん(id:fuyutaro)の「おはよー。Hives まで暇なんだけどもう来てる?」ってメールで起きたり絶対ぼくしませんけど、しかもその後「道とん堀」でお好み焼きとか余裕で食ってからやっと幕張へ向かったりさ。そういうの全然ありえないけど、とにかく曽我部恵一さんがビーチ・ステージで歌いだした頃(16時20分)やっと幕張入りして、なんとか途中から見れました。


 駐車場からビーチ・ステージまで歩きながら思ったのは、やっぱり「都市型フェス」って括りじたいにちょっと無理あるよなぁ。というか、まぁ今更フジと比べるのは全然無意味っぽいですけど、でもやっぱりちょっと開放感が足りなく思った。車がバンバン走ってる上を、歩道橋でステージ移動とかさ。マリン・スタジアムは要塞みたいで、外へ視界が開けてないのもどこか味気ない。あと案の定、セカンド・ステージの幕張メッセで入場規制が掛かりまくりで、これも仕方ないといえば仕方ないし割り切るしかないんだろうけど、やっぱり窮屈で閉塞感が強かったです(実際おおもりさんと落ち合う予定が、彼女が「1回そっち(ビーチ・ステージ)行っちゃうと入場規制で戻れなくなりそうだから行かないどく」ってなっちゃったし)


 けどビーチ・ステージはすごい良かった! 浜辺に小っちゃくブースが立ってて、その中で曽我部さんが歌ってて、その前に人がぱらぱら集ってて、足元は砂で、貝殻とか落ちてるし、横には海が広がってて、太陽が上から照りつけて。素晴らしいロケーションだった(天気が良かったのも大きい)。やっと許可が下りて5年めにして初、って言ってたけど絶対これは来年以降も継続してほしいと思う。全体的に窮屈な「都市型フェス」の中にあって(つってもぼくは無料入場の恩恵に与ってるだけの身で、ちゃんと全部を見れてないですから言う資格も言える了見もないんですけど)この「広がり」は貴重だと思う。


 この最高のロケーションを勿論、曽我部さんも気に入らないはずなくてとても楽しそうに歌ってた。だってステージから見たらさ、間近の手前にお客さんがわーっといて、その後ろに砂浜で、左手に緑、右手に海、上に太陽。そりゃもう感無量だと思いますよ。

 ライヴは今回も「アコギ1本、弾き語りツアー」の一環で、ぼくこれ何回か見てるけど、かつてないほど曽我部さんノリノリで嬉しそうだった。今までも「あじさい」とか「魔法」とか、セットにちょくちょくサニーデイの曲を取り込んでたけど「青春狂想曲」と「サマー・ソルジャー」を聴けたのは(ぼくの知る限り)初めて・・・ってゆーかあの環境でこの2曲って! いやほんと最高でした。ソロ・アルバムの「浜辺」って曲について以前

 夏の夜の海岸の、生温い空気の中でこの曲を聴けたら、きっと幸せすぎて笑いが止まらなくなると思う。


 って書いたんですけど(id:amn:20040422#p3)、夜でこそなかったといえ、夏の夕方の海岸の、生温い空気の中で「サマー・ソルジャー」を聴きながらぼくは本当に幸せすぎて笑いが止まらなくって、それからライヴが終って真ッ先に靴と靴下を脱いで波打ち際を裸足で歩いた。生温い海水に踝を包まれながら、波は表面で太陽の光を反射して、キラキラ光って綺麗だなーとかぼんやり考えてたと思う。


 (※ 補記)

 ぼくの純度0%のカメラマン資質と、1日に画像を2枚以上どうやってアップするのか未だにわかってない無知ぶりゆえ、右上に1枚だけ載せた小さな写真でビーチ・ステージの素晴らしい雰囲気を伝えるのは絶望的に難しいわけですが、それをAlpacaさん(id:Shipbuilding。って冨田ラボですね)が難なくやってのけていらっしゃいますので是非とも参照してください。

 → id:Shipbuilding:20040808