抵抗少女度 : Low
100分率に変換すれば0〜30%くらいの「全然〜殆ど〜そこまで恥ずかしくないよ系」。はてなとかだと、このへんは男子もわりと普通に言及してるのを見かけれる。目安として「知名度」ないし「サブカル度」が突出して高ければ、まぁ大抵このゾーンに該当すると考えて良い(ただし知名度が裏目に出て「High」へ反転するケースも多い)
細分すると、以下の3系統から成る層。
◆ A−① : ニュートラル系
内容や絵的にそこそこフラットで、一瞥で「うわっ少女漫画!」っていう印象のそれほどしないもの。知名度の高さにも後押しされ、男子でもさらっと「あ。これ面白いよね、うん」って爽やかに言えちゃう、いわばセーフティ・ゾーン。装丁もわりかしニュートラルめのが多い。
具体的には、近作だと「のだめカンタービレ」と「ハチミツとクローバー」はかなり鉄板。あと度数は若干高そうだけど、爆発的な知名度を加味して「Nana」もまぁこれに含めれるっぽい。上記リファの文中でなゆたさん(id:Nayuta)の挙げている「花より男子」もそれに倣って良いと思います(有名です)
クラシックを挙げれば「動物のお医者さん」や「バナナ・フィッシュ」などが筆頭。特にこのへんは内容や絵もさることながら、男子が少女漫画を買いにくい理由の、いわば第1障壁として屹立する「統一された背表紙のいかにも感」を払拭した装丁で文庫化され、中和してくれているのできわめてハードルが低い。オリジナルの新書版でさえわりと中性向けな「バナナ・フィッシュ」はともかく、白泉社マークの燦然と輝く「動物のお医者さん」も、よりお求めやすい装丁の文庫版なら老若男女お気軽に購入可。「赤ちゃんと僕」もギリギリここに入りそう(かなりきわどいかも)
趣はやや異なるけれど特殊な例として、庵野秀明がアニメを手がけた点で「彼氏彼女の事情」も含めて良い(気がする。もうだいぶ前だし、放送中ならまだしも今またちょっと敷居高めに反作用してそうですが)
◆ A−② : 少女漫画クラシックス
内容や絵はいかにも少女漫画然としてるけど、サブカル的な意味で「もうなんかアリってことでいいでしょ」的に認知されてるやつ。具体的には24年組、及びその周辺など。「ポーの一族」や「綿の国星」なんかはともかく、さすがに「風と木の詩」はちょっと抵抗ありそうだけど、それでも「少年愛ブームの原点っていう意味で重要だよね」とかそんな感じの言い訳が(あくまで心の中で、のみ)ギリギリ成り立つ・・・かもしれないし、さすがにそれはちょっとギリギリすぎるけれども最悪「ところで『地球へ・・・』と言えばさ」みたくスライド式に回避可能。
ってほんとかよ(投げやり)
◆ A−③ : A5判系
そもそも「てゆーかこれ少女漫画って括るべきなの?」という疑問すらありつつ、まぁ一応そういうことにしておく。具体的に挙げるまでもないけど、岡崎京子を源流とする、その水脈(つまりあのでかいサイズね)。フィール・ヤング本誌にこそ抵抗もあれ、個々が単行本化されてくれれば基本的にジェンダー・フリーな男子歓迎ムード濃厚。
岡崎京子、高野文子らへんから魚喃キリコ、やまだないと・・・くらいかな。あ、安野モヨコも大丈夫ですよね(ですよね?)。小野塚カホリとか楠本まきまでいっちゃうと、個人差こそあれやや手が伸びにくいっぽいので一応、その一歩手前まで。
ところで今、ふと思ったんですけど「サブカル」って便利な言葉だなぁ。