④ よく読む、または思い入れのある本


 ③を踏まえて各作家さんの好きな作品を2つずつ挙げると
 高橋源一郎 → 「虹の彼方に」「あ・だ・る・と」
 町田康 → 「パンク侍、斬られて候」「人間の屑」
 舞城王太郎 → 「世界は密室でできている」「暗闇の中で子供」


 あと思い入れ・・・というか衝撃だったのが吉本ばなな「キッチン」かな。小学生んとき「えー! こういうのアリなの?」ってびっくりした。これもストーリーはあんまりどうでも良くて文体ですけど。むちゃくちゃ普通に話し言葉だし、あと「〜だ」と「〜です」が混ざってたりして、それまで自分の中にあった「小説とはこういうもの」っていう狭い枠組(というか偏見)をブチ壊されたのがすごい印象的だった。これは上に挙げた3氏を俺が好きな理由の、いわば原体験のようなもの(だと思う)