③ 好きな作家


 あ、なんか今急に耳が聞こえるようになりました。ん? あー・・・はいはい。そうだよね。Reading Baton つーくらいだから活字じゃないとね、やっぱり。そうかなー? とは思ったんだけどね俺も。うん OK わかったわかった。

 ・・・とは言え俺、活字ほんと全然読まないですからね。文学部に在籍して文芸部にまで所属してたとは俄かに信じがたいほど読みません。図書券10000円もらったら確実に9500円は漫画に消えまーす。現代っ子でーす。なもんで、パッと思い浮かぶの3人しかいません。高橋源一郎さんと町田康さんと舞城王太郎さん。


 高橋さんは大学で以前、半年間「現代芸術」って授業を受けたんですけど、その印象も込みで「ザ・作家」というか、そういう人だと思ってます。この人は心から本が好きで好きでたまらないんだなー、っていうのが話してて伝わってくるし、で、その「好きさ」を作品にちゃんと落とせてるのがかっこいいと思う。俺は本を全然読まないですけど、本が好きで好きでたまらない高橋さんは好きです。「現代芸術」は一応「小説の書き方」みたいな授業だったんだけど、その言葉から連想される技巧的なものでなく、もっと「何かを書くとはどういうことか?」とか「読むとは何か?」みたいな精神論(?)っぽい考え方なり姿勢をいっぱい彼に学びました。むちゃくちゃ尊敬してる人。

 町田さん舞城さんは、単純に読んでて気持ち良いので。どちらも「爆裂する文体」だの「圧倒的文圧」だの形容されてますけど、まぁ要するにそれ(適当すぎる説明)・・・町田作品はどれも中身が特になくて、ただひたすら文章で爽快感のみを追求してるらへんが好きです。そういう意味で、たぶん音楽を聴いてる感覚に近い。同じ理由で樋口一葉も好きなんですけど、ストーリーとか俺は全然どうでも良くて、ただ単純に文章かっけぇー! っていう。で舞城さんの場合「文章の」ってより、それもあるけど「展開の」リズムの気持ち良さが好きです。タメがないというか、手持ちのカード温存しないで序盤からザクザク切ってきますよ全開で。的なノリが(ノリかよ)