東京壁登専科・または恋って言うかそれ以前のボディ・ブロー


  http://d.hatena.ne.jp/crazy-climbers/

 というわけで、はい、こんな催しを決行したがるレアな人種が実在するってんだから世の中ほんと広いですよね。9月18日に新宿らしいです。ていうか具体的に何やんの? という話なんですけど、どうも間違った噂が流布しているようなので、ここでぼくから正しくお知らせします。

 えーと、これはですね。あり余る夏休みの暇を持て余した大阪在住ロック・ボーイズ&ガールズ&猫が、暇つぶしの一環としてその時期、東京へ遊びに来るそうなので我々東京人は受けて立とうじゃないか。迎え撃ってやろうじゃないか。つーか上等じゃねーか来るなら来やがれってんだこの野郎。という江戸前スピリット溢れる集会、もとい歓迎オフ会です。


 まず皆さんは入口で指定の料金をお支払いください。すると入場が可能になると同時に、チケットを1枚手渡されます。これは一見、どっからどう見てもそこはかとなくドリンク・チケットに見えますが違います。正しくは「殴り券」です。この1枚を呈示することにより、はるばる大阪からやって来るボーイ(id:flyflap)、ガール(id:fahrrad)、猫(id:ninnycat)のうち1名を指名し、その相手を3分間、一方的に攻撃することができます。要するに「殴られ屋」です。好きなだけド突き回しましょう。どれだけ思いっきり力任せに攻撃したところで、表向きは「ちょっと手荒なぼくたちなりの歓迎です」という建て前で穏便に処理されますので遠慮や心配はいりません。

 ただし3分間は確かに一方的に攻撃できますが、その3分が終了した後、相手が殴り返してくる。という点で通常の「殴られ屋」とは異なりますので注意が必要です。指名相手によっては3倍返しどころか10倍以上の大ダメージで反撃される危険もあります。そのへんは各自、十分に注意、吟味したうえで指名しましょう(反撃により負った怪我、致命傷、後遺症、死亡などに関しまして主催者側は一切の責任を負いません)


 イベント名が「壁登りナイト」だったり、音楽の壁が云々とかいうキャッチ・フレーズが付いてますけど、ぼくもそのへん聞いてなくて良く意味がわからないんですけど、まぁ10中8、9、単なるフェイクなので無視して問題ないと思います。告知サイトの左側に「DJ」っていう欄があるけど、これ要するに入場曲の「ロッキーのテーマ」と、あとゴング鳴らすだけの端役だから。ぶっちゃけラジカセ1台で全然十分なんだけど、無駄に会場に CDJ が置いてるらしいんで一応せっかくだし使っとくか程度です。その下の「スタッフ」ていうのはリングつくったり、飛び散った血や脳漿を掃除する雑用係です。こんな嫌な役を無理矢理押しつけられて断れなかった彼ら4人は、たぶん誰か主催者に、よほど痛恨の弱みを握られている可哀相な人たちでしょうね。同情を禁じえません。

 血が飛び散ったり臓物ブチ撒けたり、場合によっては10秒前まで生きていた人間が目の前で死んで死後硬直したりドス黒く変色したりする大変グロいイベントですので、勿論 R-18 指定です。告知サイトにありますように、身分証明を忘れないよう気をつけましょう。と・・・だいたいこんなとこすかね。いちばん腑に落ちないのは、言うまでもないと思いますけど「可愛いものと綺麗なものにしか興味のない俺が、なぜこんな生々しいイベントに参加しなければならないのか?」という点なのですが、これほんとひどい話でね。詳細は今は省くけど、ほんと完璧なる詐欺でした。あそこまで完成された詐欺の手口も見たことないよ、っていうくらい鮮やかだったね。なんかもう光に吸い込まれるかの如く、すー、っとハンコ押しちゃったもの俺。びっくりだよ。まぁそのへんの鬱憤は当日、会場で嫌というほど愚痴りますので「ロッキーのテーマ」の合間にでも聞きに来てください。