10月の「Sensuous」リリース以降、ぼくは11月にタワーレコードのインストア、12月に Unit で OOIOOXORNELIUSALTZBREAKfAST、そして今回・・・と1ヵ月おきに Cornelius のライブを見てるわけですが、ほんとに毎回、見るたびに倍々ゲームでがしがしかっこ良くなっていくので頼もしすぎます。12月んときは「まぁ前回はインストアだし、音響も全然違うからそりゃ良いに決まってるよな」ていうのもなかったわけじゃないけど、今回は同じく Unit で、でも前回よりさらにすごいことんなってて圧巻でした。

 OOIOOXORNELIUSALTZBREAKfAST の感想で 「見るたびにぐんぐん良くなっていくのを、こうしてリアルタイムで追っかけていけるのは、これはこれでとても刺激的で面白いです。安西先生の気持ちがわかる」って書い たけど、ほんとそれに尽きる。今の Cornelius を毎月毎月追っかけてけるのは最高に贅沢な道楽ですよ。特に今回は、3回めにして初めて「これはこれで、ライブとして完成されてきたな」っていう手応えを得れたのが収穫でした。


 前提として、音を幾重にもコーティングして繊細に編まれた「Sensuous」の音響を、ライブでせーの、で再現するのは不可能なので CD とライブは(当たり前といえば当たり前ですが)全然別物です。小山田さんの声も1つしかないし。なので「予習」をしっかりすればするほど、そのギャップから「んー・・・これなら CD だけ聴いてりゃいいかな」ってなりがちというか、実際これまではどうしてもライブが力負けな印象も拭えなかったわけですが、やっと今回「CD とは別物で、これはこれで最高のライブ」ってところまで高まってきたな、と。シュート2万本でいうと、ちょうど1万本めに到達したかな、らへんでしょうか。

 セット・リストも少しずつ充実してきていて、11月のインストアが

1. Breezin'
2. Wataridori
3. Gum
4. Beep It
5. Music

 12月の OOIOOXORNELIUSALTZBREAKfAST が

1. Breezin'
2. Wataridori
3. Gum
4. Count Five Or Six
5. I Hate Hate
6. Beep It
7. Music

 ・・・ときて、今回の Sensuous Things さんでは

1. Breezin'
2. Wataridori
3. Gum
4. Count Five Or Six
5. I Hate Hate
6. Brand New Season
7. Beep It
8. Music

 とうとう定番の「Brand New Season」が(勿論、お客さんのテルミン演奏つきで)投入されました。なんかホッとした気分。おかえりコーネリアス! というか。やっぱコーネリアスのライブといえばこれだよなー、みたいなね。

 全体として、バンドの体力も上がってだいぶ余裕が出てきたかな、という安心感をすごく今回は受けました。細かいところの音数がだいぶ増えてたり、強弱や緩急のメリハリが今までより格段についてたと思うし、何より、これまでの2回は真顔で演奏する小山田さんの印象しかなかったけど、今回は笑顔をすごくいっぱい見れた気がします。ほんと楽しそうだったし、やっぱり余裕出てきたんでしょうね。余裕出すぎて「Music」で歌詞が飛んで2番がインスト・・・なエラーもありつつ、そんなの帳消しなくらい、というかミスった小山田さんのはにかみ顔が可愛らしすぎるのでむしろウェルカムと言うべきか。この台詞も3回めですけど、また次がほんとに楽しみです。