ハイ・フィデリティ


 これやばいって。もう大好きだし。感情移入なしに見れない。

 鳴ってる音楽がいちいちツボなのもそうだけど、それ以上にジョン・キューザックの境遇や心情に共鳴せずにいれない部分が多すぎる。ダメな奴だなぁ。って笑いながらも心ん中は「うんうん」って頷いちゃってる自分と始終向き合わずにいれない感じ。内へ内へと潜ってばかりいっちゃう思考とかさ。これを否定したら自分ごと終っちゃうもの(笑)だって。


 最初から最後までひたすら彼のカメラ目線とモノローグ。という見せ方が生理的に好きじゃない人もおそらく少なからずいるとは思うけど、ぼくは全然OKでした。「24 hour party people」は若干鼻につく感じがしたけど、これはそういうのなかったし。切り替えのスムースさや繋ぎ方が丁寧で洗練されてる印象だった。


 あと「チャンピオンシップ・レコーズ」のアルバイト2人。いるよ! こういう奴いるよ! って思わず笑った。ジャック・ブラックと・・・もう1人なんてったっけな。忘れた。けどとにかくどっちもハマり役。