人々がサイトを巡るメカニズム


 この「はてなダイアリー」と別に(というか厳密には、はてなはサイト内の1セクト。という位置づけなんだけど。ぼくん中では)ホーム・ページを1年半くらいやってて。足掛けもう3年めになりますが、ぶっちゃけサイトを続けてる動機って自己満的なのが殆どで。

 だから誰が何を求めて自分んとこ来てくれてんのか。とか、どのくらいのアクセス数が。とかって一切気にしないでずっとやってきてたんですよね。「きてた」っつーか現在進行形で「今もそう」なんですけど。なもんでアクセス解析ってぼく使ったことないし、使うことで何が得られるか。とか何も知らないでいたんですよ。ついさっきまで。


 で。同じく「単純にブログっての試してみたい」と始めたはてななんですけど、解析っぽい機能がなんかついてるじゃないですか。それを初めて今日ですね。時間かけてゆっくり眺めてみたら、いろいろ面白い情報が秘められているのに気づきました。

 yahooとかgoogleで検索かけたところで、ここみたいな小ッこいサイトなんてまずヒットしないだろうと思って度外視してたんだけど、なかなかどうして、そういうルートを辿って飛んできてくれる人が多かったり(まぁ大半の方にしてみれば肩透かしを喰らっただけであろうことは想像に難くないですけど)。

 そういうのの大半はやはりミュージシャンなどの固有名詞なんですが、中には若干名・特殊な(笑)検索をされてる方がいらっしゃいまして。


 「脱衣シーン」で検索かけて漂着された方がいたのも笑いましたが、更に面白かったのは「セーラー服 夕立」から飛んできた人がいたことですね(その検索結果の一覧にここが挙がってたのも含めて)。天国と地獄でこないだ紹介されてたセーラー服を燃やすだけのAV。その名も「少女焼失」にも度肝を抜かれましたが、津田さんのおっしゃるように、やはり世の中、ぼくらの日常と薄皮一枚隔てたすぐ裏側に、膨大量のニッチ市場が栄華を誇っているらしい。


 逆算すると、つまりそういうフレーズをニッチ・テイストに配合して鏤めておけば、またそこから誰かがここへ彷徨ってくる可能性が多からずあるわけですよね。試しに今ここに、


 ブルマ 体操服 バスケットボール 平均台 美少女 中学生 女子高 飛び箱 水着 なわとび 制服 東京女学館 雨に濡れた


 ・・・などと並べてみたらどうでしょう。並べ方がどうも個人的な趣味の方向へ走りがちで申し訳ないですが(笑)やはり誰かしら引っかかってくれるもんなんでしょうか。そして万が一・実際にそこから今これを読んでくださってる方がいたとしたら予めお詫びしておきます。すいませんでした。


 あともう1つ。アンサンブル・プラネタという日本人の女性グループが存在するらしく、それを辿ったつもりがまったく関係のないここへ漂着してしまう。というケースが多々見受けられます(「プラネタ CCCD」でいらした方もいました。そうですか。アンサンブル・プラネタCCCDですか。うざったいですね。他人事ながら同情を禁じえません)。そういった方々にはほんと、心よりお詫び申し上げます。その存在じたい今日まで知らなかったような奴が書いてますこれ。

 けどここはもうあえて開き直って(笑)ここでも逆算してみると、立石玲。戸丸華江。池城淑子。高橋美千子の4人編成によるアカペラ・ヴォーカル・グループ。だそうです。


 で。結局なんだ。「人々がサイトを巡るメカニズム」とか大仰なタイトルだけ振っといて要は遊び半分の冷やかしか? と突っ込まれると否定しきれない辺りが弱いですけど(笑)まぁそれだけじゃなくて。


 つまり自己満足ながらも一応ぼくが文章書くうえでぼんやりと仮想している読者層と、その現実とは、思ったより離れているものだなぁ。と改めて思ったわけです(別に「セーラー服 夕立」の人やアンサンブル・プラネタのファン方を蔑視する意図はありませんが)。

 考えてみればロボット検索というシステムの発明は、必然的にこういった副作用をそもそも含んでいるものですし、そのシステムに則ってサイトやったりネット上で文章書いてる以上、それを否定することはできません。また同様に、その結果として流れてきてくれる人を一方的にシャット・アウトする権限をぼくらは持っていませんし(それをより明確な形に具現化して打ちだしたのがはてなのキーワード・リンクというシステムだすね。ここらへん、ちょっと前回エントリーのつづき)。


 というわけで。まとめとしては、自己顕示欲ばかりが必要以上に肥大したサイトも鬱陶しくてアウトだけど、自分の知らない誰かに「見られている(可能性が少なくともある)」のを常に頭の片隅で意識しておくことも、ネット上で何であれ情報を発信する身の以上、最低限やはり必要だなぁ。と思いました、ということです。

 3年めにして今頃こんなこと言いだしたりとかでほんとすいません。