害虫


 たぶんこことか読んでくれてる方々にはナンバーガールの音楽やった映画。って説明が最も通りが良いと思いますけど。すごい淡々とした映画です。随所に被せられる「I Don't Know」のリフんとこの荒れ狂い方と対極に、画面は終始平坦で、動きらしい動きの殆どない作品っていう印象でした。ぼくん家で友人のKくんと2人で観たんだけど、観終って
「淡々としてたねぇ」
「うん。地味な映画だなぁ」
「けどなんか、そのわりに悪くない感じだよね」
「そうそう。どこが良いのかわかんないけど、なんか不思議と悪くないよな」
 みたく言い合ったのを覚えてます。まぁお互いに宮崎あおい萌え&ナンバーガール狂。という陰湿な組み合わせ(笑)の2人だったため、相乗効果で騙くらかされてんのかもしれないけど。

 実際に今思い返してもやっぱそういう印象が拭えなくて、「いかにも日本映画」っていう独特の湿っぽい作風・・・例えば「水の女」とかと相通じる空気感だと個人的に思うんですが、「水の女」がただ淡々と地味で退屈。という典型的なパターンだったのと少し違って「害虫」は、淡々と地味なんだけどなぜか退屈しない、不思議な後味の映画でした。


 というわけで「青い車」を語りたいのか宮崎あおいに萌えたいのかいまいち不鮮明な文章になってしまいましたが(無理矢理)まとめると、「ピンポン」は可もなく不可もなく。な映画だったけどARATAさんはかっけぇと思ったし、曽我部さんに至ってはもう何を今更。な感じだし、要するに期待してますよ「青い車」と。そういうことです。

 あと全然これは蛇足だけれど、3段落めの文章が「レベルE」第1話からの引用なのに気づいたレアなお方がもしいたら、そんな貴方にフォーリンラブ。と言いたいとこですがまぁいなくてもむしろ当然。と見なして別に落ち込んだりはしません。