reduce / distill / purify / teach

amn2004-05-26



 こんにちわ am です。麻雀を愛してます。


 好きな手役は三色同順。好きな牌は8索。好きな親番は南2局。好きな漫画は「夢リーチファイター素人伝説」。好きな曲は The ピーズ「平和」。好きな数え役満は立直ツモ三暗刻ドラ9。好きな対面は女性(若め)。好きなローカル役満は「七福星」「花鳥風月」「アメリ南北戦争」です。


 さて。麻雀では一般に半荘終了時、100点台を5捨6入して精算するのが通例ですが、この「5捨6入」という概算観念は何も麻雀のみならず、恒常的な皮膚感覚としてもっと日本人全体に広く敷衍すべきではないか。と、ぼくは常日頃から考えています。

 10進法に於ける「5」という数は、言うなればマラソンに於ける折り返し地点。つまり母数ぶんの「半分」を意味します。過半数でもなく減半数でもない「ジャスト半分」・・・それが「5」という数字ですが、なぜこれを「切り上げる」4捨5入方式が現在、日本にこれほど深く根づいているのでしょうか。


 先ほどぼくは「過半数」「減半数」という語句を用いましたが、実際には日本語に「減半数」という言葉は存在せず、これは造語です。方や「過半数」が如何なる辞書にも登録されているように、きっかり半分を超えて初めて「1」とみなす(切り上げる)。という考え方が日本語的に捉えれば本来、優先されて然るべきではないでしょうか。

 にも拘らず我々は日頃どうしても「4捨5入」の呪縛から逃れきれず足掻いている。コンビニエンス・ストアでは税込み価格102.5円のアイスクリームが103円で販売され、身長182.5cmの男は「183cm」と公称し(そのくせ63.5kgの体重は「63kg」と都合良く切り捨て)、年収調査などに於いても「〜499万」「500〜1000万円」と、4捨5入的尺度にもとづいた区分けの線が引かれる(「きっかり500万」と「およそ1000万円」とでは、それこそ実に倍の開きがあるというのに!)


 ぼくは思います。これからはやはり「5捨6入」がスタンダートたるべきである、と。半分を超え、「6」になり、「過半数」へ至って初めて、それは「切り上げる」べきである、と。

 読者諸兄に於かれましても是非ご一考願いたい。旧世来の呪縛を断ち切り、新たなスタンダードをその手に収めようではありませんか。



 ・・・つーわけでまずは今後1年間、俺を「切り上げ30歳」って呼ぶの全面禁止。