閑話


 余談ながら。
 上記の系統とは別に、そもそも「男子が少女漫画を買う」行為じたい最初は(多かれ少なかれ)恥ずかしいもので、何冊も買ってるうちにやがてその感覚が磨耗していく・・・という経験値的な傾向も勿論、存在します。その剰余変数を濾過した縦方向の切り方として


 「ちょうど今レジにいる店員が顔見知りの、クラスメイトの女のコで、彼女はかなり可愛いうえに思ったことがそのまま口を突いて出てしまうタイプで、特に生理的な嫌悪感に関しては本人を目の前にして平然と『キモイ』とか言えちゃう強いコで、けどそんな彼女が実は俺、結構好きだったりして・・・」


 という、ぼく自身書いてて空しくなってくるような、そういう状況を仮定しましょう。
 目安としては


◆ この状況下でも普通にレジへ持っていけるのが Low (彼女に「え? キミ少女漫画なんて読むの?」っぽく訝しがられても「あ、でもこれ面白いんだよ。知らないなら読んでみなよ今度貸すから」などと冷静に切り返せるレベル)
◆ 引き返そうかと逡巡するも、意を決して最初の一歩さえ踏みだせればなんとかいけそうなのが Middle (彼女の口が「キ・・・」と動きかけたのを察知した瞬間、先回りして「まぁあれだよね。ちょっとその・・・オタクっぽいかもしれないけど、なかなかこれが面白くってさー」と自白すれば被害を最小限に止めれるレベル)
◆ 迷う間もなく速攻で引き返す以外の選択肢を一切、与えられないのが High (即死レベル)


 ・・・程度に見なせば良いと思います。