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 長ったるく書き散らすうちにすっかり本題がぼやけつつありますが、要するに言いたかったのは Middle ゾーンを見直してみませんか? ってことですよ。言い換えれば「俺も男子ですけど少女漫画とか読みます」っつーけどさ、その「少女漫画」が、上記の分類でいうところの Low なのばっかじゃ悲しいじゃないですか。いや悲しくないけど全然。なんか「んー・・・もう一声!」って発破をかけたくなるみたいなムズ痒さをどこか感じざるをえないというか。

 「のだめ笑えるよねー」「チワワちゃん泣けるよねー」「ブランカ渋いよねー」・・・って、いやそれはそれで全然良いと思う、てゆーかそもそも良いも悪いもありませんけど、もうちょっと曝け出してこーぜおい、っていう。「目隠しの国のかなでちゃんが可愛くて仕方ないですよ」くらい言っちゃって全然良いんじゃない? っつーか誰がそう言ったのかは伏せますけど(笑)そのへん・・・つまり Middle レンジの少女漫画への言及が、もうちょっとあって良くないですか? と。


 かく云うぼくも基本的には「ジャンプ至上主義者」だし、数多ある少女漫画の、たぶん氷山の一角くらいしか崩せてなくてあれなんですけど、でも思うのは「男子風情が少女漫画を言及する際に、なんの恥じらいも照れもなくフラットに語れるっていう状況は、それはそれで喜ばしいかもしれないけど・・・やっぱりどこか物足りない。というか自然すぎて、逆に不自然な気がする」っていう、すごい古風寄りな考えで。

 Middle はレンジの広いぶん、それこそ該当タイトルもピンキリで(というか「ごく一部の」Low と、「Low よりはまぁ多いけど、それでも多すぎるほどじゃない」High・・・の上端下端を切り飛ばした、残り大半の少女漫画を Middle に割り振っているのがぼくの上記の分類ですから)その中にも当然、個人個人にとっての「好きなもの:少数」「どうでもいいもの:殆ど」があって然るべきで、にも拘らず男子に(と、ここでは限定しますが)語られる少女漫画は「ごく一部の」 Low ゾーンばかり・・・っていう現状が、なんか不自然じゃないですか? と。


 ええと。この文章がこれだけ間延びしたふうにずるずる長引いちゃったのは、たぶんぼく自身が要所要所でこれでもか。ってくらい過剰に自己弁護を散らしまくってるせいなんですけど(笑)結論としては「みんな恥ずかしいかもしんないけど、その恥ずかしさを克服してたまには『ハチクロ』とか『黄色い本』以外の少女漫画を誉めてみようぜ。つーか花とゆめコミックス買え」・・・という、25歳男子が何時間も費やして長文書いてる場合じゃないのだけは少なくとも確実な、軽薄で、されど切実な提言です。


 てゆーか最初ほんとはね。「花咲ける青少年」とか「グリーン・ウッド」とか「サイファ」らへん読み直したら面白かったですかっこ照れ・・・って書こうとしただけだったんですけど、フォロー(という名の言い訳)で周辺を固めまくってるうちになんかこう妙な具合になっちゃいましたごめんなさい、イコール、このエントリーじたいがそもそもダミーで砂上の楼閣ですけど何か。終了。