シュリンク (Alt.30)


■ 21-6. 愉悦について

 おはよう、と連綿調に咽く動物が迎える朝の出来事。季節は春。到来する赤っぽい花風。不確かで、危なっかしい罪と罰を、アンバランスに、数える橋の上の老人が、君たちは「気になる彼女の気をどう引くか」と「ぼくらはどこへ向かうのか」をどちらも等列に語らねばならないと説く。芸術とはつまり本来そういうものなのだ(歴史の反復と反復性)・・・そういうふうにして、例えば3万円の音楽がつくられ、300万円の絵が叩き売られ、3億ドルのビルが建てられた。誰もが昔、自分に最も忠実だった。夢を語るのは簡単で誰にでもできることだけれど、夢は語られるために存在するのではない。同様に、麻薬は本来、麻酔を生成するための薬なのである――本質の分化と分裂。


■ 24-11. 三角錐

 訴求と執心(ex. 19世紀、産業革命期のイギリス・・・美、ないし美的なるもの)→ 30-1.