気がつけばエイプリル。

 しかし勿論ぼくはそれに気づいていないので残念ですが仕方ありません。なんか最近やたら駅前が騒々しいなーと思ったら、どうやら今、大学デビューが空前のブームらしいんですけど、新歓期特有のフレッシュネスにアルコールの点火した勢いで銀玉へ登頂してわーわーうきょーうきょー雄叫んでやがる原人どもを、なんかゴツ長い角材みたいのフルスイング一撃で地べた叩きつけて全滅さしてぇ・・・! とかお考えの心の狭い皆さん、こんばんは聖人です。口癖は「I forgive you.」です。


 まぁ確かにね、彼ら猿人に対する皆さんの怒髪天ぶりも理解できなくはないのですが、ここはひとつ先日、駅長氏に「つーかゴールデン・ウィーク終るらへんまで銀玉のてっぺんにサラダ油たっぷり塗りたくっとくのとかどうすか? マジで」と、非暴力主義に貫かれた温厚篤実なる直訴へ踏み切った俺の聖人っぷりに免じて何卒、心を鎮めていただきたく思います。

 そんなぼくの最近のマイ・ブームは「部屋を片しててたまたま目に止まった CD を「あ、これ久々に聴きたいかも」と思ってケース開けたら中身が違う」です。なんか毎日やたらハイ・ペースでこれに遭遇するのでいい加減キレそう。さっきとか Fairport Convention のジィちゃんバァちゃんジャケ開けたら中身 Dragon Ash とかマジで勘弁してください。


 虹村形兆氏に「お前は1枚の CD を聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次の CD を聞くだろう? 誰だってそうする、オレだってそうする」という名言がありますが、なかなかどうして超越者の呈する常識の及ばないところに棲息する我々凡人ゆえ、一言で言うと「ぶっちゃけそれ無理!」と斬り飛ばしたい衝動を抑えることができる/できない以前に厄介なのは「お前は聖人きどりか単なる凡人かハッキリしてください」という愚問はさて置き、これとまったく同じ内容の日記を過去に書いた記憶がものすごく鮮明にあるんですけど検索してそれっぽいの引っかかんないしじゃあ別に良いや、で済まそうと思ってる俺の精神構造の醜さを心暖まる素敵なジャケットで中和しとけばわりと逃げ切れんじゃねーのこれっていう気にさせてくれる4月の空は今日も色鮮やかなブルーにまるで心が洗われるよう。

UNHALF BRICKING
Fairport Convention/UNHALF BRICKING (1969)