Fine Time ― A Tribute to NEW WAVE


 メンツが発表された時点で「うぉーありえねぇー」と絶叫したこの企画盤。本日付で各アーティストの選曲が発表。2枚同時発売じゃなく2枚組なわけで、比べることになんの意味もないんだけど、それでも強いて比べれば個人的には2枚め優勢(僅差で)


 勝井さんが「RovoThe Pop Groupの「We are time」を、1.5倍くらいの長さでやってみました。何とはなく切羽詰まった感じの、パンクとも言えるようなケイオティックな、いや、直情的な、ひねりが有るような、全く無いような。そんな感じです」と言ってた(bbs、1月13日)。そんで「お楽しみに」と締めてた。言われるまでもなくRovoポップ・グループがクロスした(具体的に。の意味で。勝井さん自身はもともとこの辺の音楽に強く影響されてるのをいろんなとこで言ってる。「Overground」のロング・インタビューとかでぼくも見た)時点で楽しみにしないはずないっつーか。できるわけないそんなの。

 メンツ的にはRovoロザリオス半野喜弘とヘア・スタイリスティクスが(特に)楽しみなんだけど、カヴァーされる曲を見る限り(まず知らないのが多い時点で悲しいが・笑)ソフト・セルとかちょっと気になる。ポリシックス頑張ってほしいな。ハヤシさんがすげぇ自信満々に謳い上げてたんで「National P」をこないだ聴いてみたら懐かしさが大半と、あと、ちょっとポリシックス見直した(けどもう今聴いてないんだよな。何10回も聴きつづけれる感じじゃなくて)。企画的に気合い入ってないはずないから期待したい。2号さんが食パン投げまくってた頃の勢いで。


 日本サイドだと唯一「Convex Level」って名前に聞き覚えがないけど、セレクトが「ラジオ・スター」の時点で大失敗はまずないと思う。なんかもうむちゃくちゃな感じで行ってほしい。それは別にConvexさんに限った話じゃないけどね。妥当にやってもらっちゃカヴァーなんて楽しめないし。

 そうそう。その典型的な一例が(また出てくるけど)ポリシックスの「N.O.」で。確かに大失敗はしてないし聴くぶんには聴けるけど・・・みたいの。あーじゃなくてね。想定の範囲内に留まってもらっちゃ面白くないわけで。突き抜けてほしいですよねやっぱり。Squarepusherの「Love Will Tear Us Apart」とか、ああいう別の意味での裏切り方(笑)は全然大歓迎だけど。


 なんて、元曲の半分も聴いたときない奴が何を偉そうにカヴァー論なんぞ語りやがる。って気もしますけど。とにかくこの企画盤は面白そうです。CCCDだから買うかどうかはわかんないけど。誘惑に負けそうな気もする・・・てゆーか「CCCDだけど買っちゃうかも」って思わせてくれる時点で企画的には万々歳なわけで。で・だからこそ余計に「かも」で止まっちゃう辺りがほんと鬱陶しい。んージレンマ。